女性の多い職場ならではの人間関係は、看護師につきものと言っていいかもしれません。嫌味や悪口を言ってくる先輩や同僚、必要以上に人を責める上司などどうしても性格が合わない人がいるのではないでしょうか。このような人たちと付き合っていると、ストレスが溜まり体も心も疲れてしまいます。
心理学において、相手の気持ちをネガティブにさせる行為をマイナスのストロークと呼びます。嫌味や怒り、悪口を他者にぶつけることで、自分の心の中にある不安を取り除き安心したい人がいるのです。例えば、先輩看護師が自分をいつも必要以上に責めたとします。そこで「すみません」と申し訳なく言えば、先輩は反省させてやったと満足して快楽を感じます。
もちろん、怒られた原因が自分のミスで自分を思ってのアドバイスならいいですが、世の中には指導やアドバイスという名を借りて自己満足を得たい人がいます。不安を抱えている人ほど、他者に厳しいものです。その不安の正体は人から認められたいという承認欲求や、プライベートが充実していないといったことがあります。もし、自分が幸せで生活も仕事も充実していれば、人の悪口や嫌味を言う必要はないのです。
マイナスのストロークでストレスを溜めない方法は、相手の言葉を正面から受け取って反省したり、落ち込んだりしないことです。何か嫌なことを言われても、この人は不安なんだなと思うと受け取り方が変わります。それでもストレスが溜まるなら、異動や転職ができないか考えてみましょう。